毎年冬が来ると、一気に風邪とインフルエンザの症状が気になります。
今年(2020年2月)は中国から、またとんでもない新型コロナウイルスが舞い込んできました。
風邪とインフルエンザに共通する症状は、咳と喉の痛み、そして発熱です。風邪はまず寒気が起きて、喉の痛み、鼻水、くしゃみ等の症状が出てきます。
問題はインフルエンザです。
インフルエンザウイスは誰もが持っていますが、インフルエンザウイルスが身体の調子によって発熱するかしないかです。
38度以上の高熱、頭痛、関節・筋肉痛、全身倦怠感などの症状が現れるのが特徴です。
子供には、まれに急性脳症を、高齢者は免疫力が低下している方は肺炎を伴うなど、重症になる事があります。
38度以上の発熱があった時は早目に医療機関への受信をお勧めします。
この時できる限り解熱剤の使用は避けたいのですが、高熱38.5度以上が続いて食事や水分が十分にとれない時は、脱水の危険も出てきますので体力が必要以上に奪われ抵抗力が落ちてしまいます。
こんな時は、必ず医師または薬剤師に相談するようにしてください。
また薬以外の方法として、クーリングがあります。
脇の下や足の付け根には太い動脈が通っているので、その部分を保冷剤や氷水で冷やすと解熱効果があらわれます。
ただし、むやみに熱を下げようと思わないでください。
熱を下げることで体内にウイルスが生き残り、治るまでに時間がかかる場合があります。
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インフルエンザには水分と栄養分の補給
熱が高い場合は、いつもより多くの水分が身体の外に出てしまうので、こまめに水分補給が必要となってきます。
そのさい、糖分の摂りすぎには注意してください。
また、お茶や水だけでは身体に必要なミネラル分が摂れませんので、イオン飲料や経口補水液などがいいでしょう。
食事は、食べられる時に口にするように、口当たりのいいゼリーやアイスクリーム、うどん・お粥など、食べやすいものを口に入れるようにしましょう。
体力を落とさない程度でいいんです。
どうしても口から水分や栄養分を自分で摂れない時は、病院へ出向いて点滴を受けてください。
それと乳幼児や高齢者は脱水を起こしやすいので、早めに受診するようにしてください。
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インフルエンザの潜伏期間
インフルエンザの潜伏期間は1〜2日で、発症する1日前から発症後5〜7日まで周りの人に感染する可能性があります。
特に発症日から3日間ほどが感染しやすいので、熱が下がってもウイルスは残っています。
個人差はありますが、熱がさ下がったといって油断しないよう慎重に他の人に折衝してください。
▲マスクをする女性
くしゃみ、咳、ツバなどの飛沫と共に撒き散らされたウイルスを、鼻腔から吸入することによって感染しやすいのでマスクを着用することをお勧めします。
▲綺麗に手を洗う
飛び散ったウイルスは周囲のものに付着するので、手洗いうがいなどを毎回外出から帰って来た時にして予防してください。
▲このようにバイ菌(ウイルス)が‥
また、空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下するために、冬場の室内なんかは、加湿器またはストーブの上でお湯を沸かすように50〜60%の湿度を保つように気をつけましょう。
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インフル治療薬は48時間以内に‥1日で治る
インフルエンザの治療薬には、タミフルなどの西洋薬と漢方薬の麻黄湯(まおうとう)などがあります。
「発症して48時間以内にタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用すると、回復が24時間ほど早くなる」と言われています。
インフルエンザの回復には通常4・5日かかりますが、この薬は前倒しできることになります。
麻黄湯にもタミフルほぼ同じような効果がありますが、体力があまりない人には不向きです。
寒気や微熱など、風のような症状を感じたら桂枝湯(けいしとう)や葛根湯を早めに飲むと、症状の悪化を防げます。
※薬の服用については医者・薬局で聞いてください。
予防のために乳酸菌で免疫力をアップと予防接種。
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌には、お腹の調子を整えるだけではなく、免疫力を高めて風邪やインフルエンザの予防に役立つものもあります。
▲ヨーグルト(イメージ)
例えば「B240」※1という乳酸菌の場合、12時間の摂取により、粘膜で外敵の侵入を防ぐ免疫グロプリンA(lgA)が増加、風邪の予防効果が認められた。
また、乳酸菌1073R-1株では、免疫をつかさどるNK細胞の働きが高まるという。
※1:乳酸菌「B240」は、1986年タイ北部で古くから国民に食べられていた、発酵茶」(miang)から発見された乳酸菌(植物性乳酸菌)です。乳酸菌B240の摂取目安量は1日あたり20億個以上、摂取後4週間目以降で効果を発揮してくれそうです。タンパク質と一緒に摂取することをオススメ。
その他には、インフルエンザの治療に使われる抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)は4種類あります。
そのうち、点滴液を除いた3種類について、インフルエンザの予防に使う事が認められています。
抗インフルエンサ薬には、身体の中でインフルエンザウイルスが増えるのを抑える作用があります。
抗インフルエンザ薬を予防的に使っていると、インフルエンザウイルスに感染しても身体の中でウイルスが増えにくくなるため、結果としてインフルエンザの発症を予防できるのです。
現在、インフルエンザの予防薬として使えるのは、経口薬のオセルタミピル(商品名:タミフル)、吸入薬のザナミビル(商品名:リレンザ)と、吸入薬に使う寮の半分を、倍の期間使用します。
使用期間は薬によって違い、タミフルは7〜10日間、リレンザは10日間、イナビルは1〜2日間です。これはあくまで予防としてしようしますので、ワクチンと同様医療保険は使えません。