▲雛人形
3月3日は庚子(かのえね)※1である。
※1:庚子(かのえね)とは:干支は10種類の十干(じっかん)と、12種類の十二支の組合せで60種類が存在し、60年で一巡します。2020年は十支が「庚(かのえ)」、十二支が「子(ね)」であり、2つ合わせて干支「庚子」となる。
「庚子」が表す意味は、新たな芽吹きと繁栄の始まりである。つまりは、新しいことを始めると上手くいく、大吉であると指して示している。
※2:土剋水とは、五行思想における相剋の関係の一つ。土と水は打ち勝つ関係にあるさまを表す。
土が水を濁す働き、あるいは、水を吸ったり堰(せき)止めたりする働きを表す。
2人の娘を持った幸せ、我が家では長女が6歳の時に田舎の母に雛人形を買ってもらいました。
現在では末の妹も共有のお雛様です。
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6段飾りの大きさですが、顔の作りがよくて可愛いいんです。(親馬鹿)
上の娘が今年中学3年、下の娘が5年生なので飾ればまだ喜んでくれます。
それにもまして女房が密かに喜んでいるかも‥‥しれません。
▲6段飾り(イメージ)
綺麗に飾りたくてうずうずしてるような気がします。
ところで雛人形っていつ飾ればいいもんでしょうか?
出す日(飾る日)ってあるんでしょうか?
とても気になってしまいます。
みなさんどうしていますか?気になりませんか?
古来からある行事なのに、そいうことは全然知らない。
親は子供のために「お雛様は、いつ飾るのがいいんだろう?」
気になるのが、そのことです。
「お正月が終わったらすぐ飾るとか、いやいや節分が終わった後じゃにいとダメよ」「大安じゃないと」「別に、そんなのあんまり関係ないじゃないの」などといろいろと意見がありますが、困ったな〜と迷いますね〜嫁さんといろいろ調べたて悩みました。
結果特に、この日に出さなければいけないという日は決まっていません。
これで一安心した。
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お雛さんはいつ出す(飾る)のが正しいのか?
お伝えします。
飾るのに良いとされている日にちは?
●立春
●大安
●雨水の日です。
二十四節気と立春の関係は?
二十四節気とは、12の節気と12の中気が交互に配置されていて、雨水が含まれる月が正月ならば、元旦の前後の半月以内が立春とされるそうです。
中気とは正節以外の以下の12の節気のこと
(雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒)
また、現在広まっている定気法では2月4日ごろとされているそうです。また、期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水の前日までとされているそうです。
定気法とは、二十四節気を配置する時の方法の1つ
今年の立春は2月4日(火曜)で前日が節分です。雨水※32月19日(水)です、この日に飾ると良縁に恵まれると言われています。
▲イメージ
※3:雨水(うすい)とは、2月19日(水)〜啓蟄(けいちつ)3月6日(水)の前までです。この日から、雪が雨に変わり春に向かっていく節目とされています。
やはり親としては、いずれか嫁にだす身「幸せになって欲しいと願う」こと然りです。
2月19日の雨水の日は、六曜で先負(せんぶ)となっていて大安ではありません。
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この日は、静かに待つのが良い日と言われて、午前中はダメなんですが、おもしろことに午後からは「吉」とされています。
縁起を担ぐ人は、午後から飾るのも一つの方法ではないでしょうか?
◆梅の花◆
立春2月4日は「大安」です。
大安とは、暦注※5の中の六曜に一つ。何をするにも良い。
六曜とは、「大安」「友引」「先勝・せんしょう」「先負・せんぶ」「赤口・しゃっこう」「仏滅」のことです。
「友引」とは‥朝と夕が吉、「先勝」とは‥午前中が吉、「先負」とは‥午後から吉、「赤口」とは‥正午ころ吉。
※5:暦注とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のことである。暦注の大半は、陰陽五行説、十干十二支(干支)に基づいたもの。
一般に、暦の上段には日付・曜日・二十四節気、七十二候などの科学的・天文学的な事項や年中行事が書かれて、中段には十二直、下段には選日・二十八宿・九星・暦注下段などの事項が書かれる。
また、六曜は日付の下に書かれることが多いが、これも暦注に入れる。暦注の「日取りを決める方法を選日法という。
▲お雛さま
お雛様を飾るのは、早ければ早いほど良いという事はありませんが、遅すぎてもよくありません。
特に前日飾る「一夜飾り」といってとても縁起が悪いと言われていますのでやめてください。
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お雛様を片付けるのはいつ頃がいいか?
長く出したい人は2月4日に飾ると、約1ヶ月家族の目を楽しませてくれます。
雨水に飾ると2週間ほどです。
せっかく飾ったお雛さんだから、少しでも長く飾っておきたいですね?
でも、早く片付けないと「お嫁に行くのが遅れる」なんて言われています。
本当だと思いますか?
男親は嫁に出すのが遅いほうがいいですが、これは縁の問題ですね?
雛人形をしまう時期について調べてみると、これもまた、「この日までにしまいなさい」という決まりはないようです。
ですが、雛飾りをしまう良い日がありました。
啓蟄の日※6湿気の少ない日、快晴の日にしまいましょう。
※6:啓蟄(けいちつ)とは、平成31年3月6日です。啓は「開く」蟄は「虫などが土などに隠れている様子」を表しています。「土に隠れた虫」が「開かれる」ので、啓蟄は虫が動き出す時期なんです。
暖かな日差しが降り注ぎ春を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが目覚めて土中から這い出してくるという、いわば本格的な春の到来です。
なぜ、この日に雛人形を片付けるのが良いと言われているのか理由はわからなようです。
ただ単に3月3日の後だから都合がよかったなんて説もあります。
なので啓蟄の日に必ずしまうのではなく、この日から大体3月の半ば、いわゆるお彼岸の入りまでの天気の良い日に片付けるのがいいかと思います。
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あとがき
いろいろの事情があって、その日までに片付けれない場合は、お内裏様とお雛様を後ろ向きしておくと良いとされています。
こうすることによって「眠っていらしゃる」「お帰りになる」という意味があるようです。
片付けるのが遅れると「婚期が遅くなる」と言われていますが、迷信です。
ただ、女の子の災厄※7を引き受ける雛人形を早く片付けるのには災いから遠ざける意味もあるようです。
※7:災厄(さいやく)とは、不幸な出来事。災い、災難。
お雛様をただ飾るのではなく、出す時期、しまう時期は昔からの行事というのは、シミジミ意味があるんだな〜と感心します。