こんにちわ、いきなりですが、ゴボウは好きですか?
料理方法によっては、とても美味しい食べ物です。
僕は好きです。
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先ずは、ゴボウの歴史を調べてみたい
ゴボウは日本では自生してなくて、縄文時代の遺跡からは「植物遺存体」として発見され、縄文時代か平安時代に日本に伝わったとも言われてます。
日本人が食するようになったのは、江戸時代の前後から明治にかけてであ
り、その時代は根や葉を食用としてました。
茎の高さは1mほど、主根の長さは品種にもよるが50cm〜1mほどあったと思われます。
花期は6月〜7月、紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせます。
▲ゴボウの花
大別すると長根種と短根種があります。
栽培の主流となっているのは長根種の「滝野川ごぼう」とその改良種であり、収穫時には直径3cm,長さ1m前後に成長します。
関東は長根種が多く、関西では短根種が多いです。
「博多新ごぼう」のように水田で栽培される「ごぼう」も存在します。
ごぼうには3種の牛蒡があります
キク科 ゴボウ属の、ごぼう
ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属の、ヤマゴボウ
キク科 アザミ属の、ヤマゴボウ
食用として食べているのは日本と台湾、朝鮮半島
中国やヨーロッパでは牛蒡は薬であり、食材としては認識されていません。
ごぼうの根の部分を野菜として利用するのは、日本と台湾・朝鮮半島だけの特徴であり、ゴボウの葉の部分を野菜として、根や種の部分を漢方薬として使用されることが多いです。
太平洋戦争中に、イギリス・アメリカ人の捕虜たちがゴボウを「木の根」だと思い、木の根を食べる事を強要されたとして、戦後、日本人が戦犯として裁かれたこともあったようです。
▲美味しいキンピラと豚汁(豚汁に牛蒡は欠かせない)
戦時中はいざ知らず、戦後、日本ではゴボウを食用として「キンピラ」や「天ぷらのかき揚げ」他に煮物、近年は細切りにしたゴボウを湯がいてサラダにも用います。
旬は初冬で、新ごぼうは初夏となります。
柳川鍋には欠かせない食材と言えます。
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ごぼうの効果は
ごぼうには、ポリフェノールであるクロロゲン酸が豊富に含まれています。
↓
クロロゲン酸は、ゴボウを水に晒した時に出てくる茶褐色の成分です。
コーヒーにも同じ成分が含まれ、抗酸化作用があります。
注意:ゴボウを長く水に晒さすとクロロゲン酸が失われてしまうので、「皮は
剥かない」「水に晒さず、すぐ調理する」「大きめにコロンと切る」こ
とでクロロゲン酸をより多く摂取できます。
ごぼうは、植物繊維、特に水溶性食物繊維が豊富であり、イヌリンが水溶性食物性繊維の主体を成しています。
また、長期冷蔵すると、このイヌリンが分解され糖化することで甘味が出ます。
尚、アザミの根も山ゴボウ、キクゴボウ、菊ゴボウという名前で食されこともあります。
▲岩村名物(里牛蒡)
NHKの朝ドラ『半分、青い。』の舞台となった、
恵那市岩村町の「水半名物販売店」で売ってます。
地方発送してます。その他「なすの殿様漬」「唐芋味噌漬け」など。
電話(0573)43-2935番
ごぼうの薬用としての役目
欧米では、根を薬用としてハーブ(バードックとして呼ばれている)として用いられています。
また、ごぼうの生薬・漢方薬に用いられた、利尿、血液浄化、皮膚疾患
(ニキビ、湿疹、乾癬)の薬の材料としても使われています。
薬草としては発汗利尿作用のある牛蒡根※1のほか、浮腫※2、咽頭痛、解毒に用いる種子(悪実※3:あくじつ、または、牛蒡子※3)です。
※1:牛蒡根とは、2年以上の株を掘り取り、水洗いして天日でよく乾燥させたもので、食欲増進、坦汁分泌促進、発汗利尿に効き目があるとされて、適量煎じて服用すると良いでしょう。
※2:浮腫とは、顔や手足などの末端が体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症候。むくみともいう。
※3:悪実・牛蒡子とは、夏から秋に成熟した果実を天日でよく乾燥して、種子を取り出して、さらにその種子を乾燥したもので、抗菌作用、血糖降下作用、血管拡張作用、弱い利尿、瀉下(しゃげ)作用などがあって、風邪の熱、せき、扁桃腺炎などに一日6g〜10gを煎じるか、少し炒(い)って粉末にして3回に分けて服用すると良いでしょう。
さらに、生の葉には胆汁分泌促進する成分含まれていて、肝臓の病気に良いとされています。
また、煎剤※4(せんざい)は湿疹、ただれに外用として用います。
※4:煎剤とは、生薬を煎じた薬。ニキビやオデキには、西洋タンポポの乾燥痕10gとゴボウの乾燥種子5gを0,5ℓで煎じて1日三回に分けて服用しますと改善します。
食物繊維
ごぼうといえば、なんと言っても食物繊維が豊富で有名ですが、食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
ごぼうに含まれている水溶性食物繊維のイヌリンという成分が大腸の運動を活発にしてくれ、腸内の善玉菌を増やすことで腸内フローラを改善すると言われています。
炭水化物
炭水化物の代表的なものは、ご飯やパンなどがありますが、ゴボウに含まれる成分は糖質と食物繊維で構成されているという事になります。
糖質は人間の体内に吸収されてエネルギー源として利用されています。
だから、朝からご飯をきちんと食べない人はエネルギーが不足して疲れ易くなってしまいます。
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アルギニン
ごぼうはアミノ酸の一種であるアルギニンを多く含んでいます。
アルギニンは精力増強に役立つといわれ、性ホルモンの分泌を促進し、男性の機能向上にも役立つといわれ、あの豊臣秀吉も尾張から大量に取り寄せていました。
▲豊臣秀吉のイメージ
また、新陳代謝と肌にも良いといわれている成分です。
タンパク質
知ってますか?タンパク質は、炭水化物と脂質と合わせて3大栄養素と呼ばれています。
タンパク質は主にアミノ酸によって出来ていて、人間の身体を構成するために、アミノ酸を摂取するのは不可欠だといわれています。
特に体内で合成できない必須アミノ酸は、食事から摂取する必要があります。
良質なタンパク質を摂取するには、肉や魚などの動物性食品と小麦、大豆などの植物性食品をバランスよく摂取する必要があります。
カリウム
カリウムは、ナトリウムを排出してくれる作用があり、血圧を下げる働きがあるといわれていますので、ゴボウ茶もいいです。
リグニン
ゴボウに含まれる不溶性食物繊維であるリグニンは、コレステロールを減らす働きがあるといわれます。
まとめ
ごぼうたががごぼうと言ってはゴボウ様に悪い気がする。
こんなに凄いパワフルな食材が安価で身近にある、日本人として生まれて良かったです。
ごぼうは皮を剥いてはダメです、皮に栄養いっぱい詰まっています。