記者が田舎にいた頃、難儀して自然薯を掘った時の状況がしみじみと思い出されます。
自然薯とは、本来日本原産の野生種の山芋を意味してます。
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古くから漢方薬として用いられ、滋養強壮をはじめ疲労回復、虚弱
体質の改善や食欲増進、免疫力を高め風邪予防などに優れた効果があるとされています。
自然薯の特徴は、一般的に市販されている山芋とは違う、強い「粘り」
「滑り」すり鉢の中でスリコギでゴシゴシとこしているととなんとも言えない土の匂いを持っています。
▲蕎麦にかけて食べる自然薯、これほど美味しいものはない。
それをご飯(なるべく麦ご飯がいい)にかけて食べてもよし、そばにかけてもよし、いろいろの食べ方が出来消化もいいので腹一杯食べれて山の幸です。
自然薯を掘る時に気をつけなくちゃいけないことがあるんですよ、芋そのものが折れやすいから、折れてしまうと折れた先が、どこにいったか分からなくなってしまうから、周りを広範囲から掘りはじめていかないことには最後まで掘ることは出来ないということです。
昔から精がつき身体に良いと言われ、滋養強壮に効きパワーがみなぎるとして重宝されてきた田舎の食べ物です。
漢方では「山薬」と称され珍重されています。
特に有名な強精作用や若返り効果については、ねばりの成分である
ムチンが粘膜や体液の成分であり、目や口とか呼吸器及消化器の粘膜や体液を補給すると同時に、天然グルタミン酸が良質のタンパク質として、
細胞を若返らせ、肌のツヤもよくすることになるものです。
ねばりが強いもの程ムチンも多く、それ相応の効果があります。
本物の自然薯は粘りも強く、時間が経つと黒くなるのも本物の証
自然薯には、活性酵素を退治して血液をサラサラにする、と言われ
る物質のポリフェノールが多く含まれていて、空気に触れると褐色にに変化するのが証です。
どうして変色するかということを、ざっくり話すと灰汁(あく)の成分はポリフェノールです。
ポリフェノールといっても何千種類もありますが、自然薯に含まれる「チロシン」や「クロロゲン酸」がポリフェノールオキシターゼの働きで酸化して褐色してしまんです。
生活習慣病予防に効果があるというポリフェノールですが空気中の酸素や金属と反応すると色素成分のメラニンを作り出し、変色させます。
おもしろい事に女性が気にされるシミの原因になる成分と一緒なんです。
変色すると鮮度が落ちたわけでも栄養価が損なったわけでもありませんから安心してください。
ポリフェノールに含まれるイソフラボンには、更年期障害、癌、
心臓病、骨粗しょう症などの予防や改善に効果あることが
解ってきました。
色の黒い食べ物や褐色する食べ物には生命エネルギーが満ちている食べ物と言えます。
⚫️アルギニンなどによる強精効果
自然薯は昔から強精作用があるとされ、山のうなぎとも言われてきました。
また、生殖能力を強めるアルギニンと呼ばれる酵素が沢山含まれています。
⚫️DHEAを増やすディオスゲニン
自然薯にはディオスゲニンという物質が含まれており、これは若さの維持やホルモンバランスに関係しているDHEAを増やす役割があるという事が分かって来たようです。
このDHEAとは副腎や性線で産生される男性ホルモンの一種で脳内の神経細胞の情報伝達に関与し、神経伝達物質ドーパミンを適切な量に戻したり、ホルモンの分泌を促進させる効果があるとされています。
⚫️食物繊維は長芋の約2倍あります。
自然薯には一般的な長芋に比べ約2倍の食物繊維が含まれています。
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何処に生えていて、どんな調理をして食べた方がいいか?
自然薯、自然薯‥という呼び名は皆知っていると思いますが、本物の自然薯を採るには、どこで採るんだろう。
簡単にいうと田舎の山の中に生えてます。
近年はめったやたらに生えていないと思うのは、間違いで何処にでも生えています。
が
夏場になると蔓が生えてきて葉をみれば、本物の自然薯かまがい物の自然薯か、田舎の人間にはわかるもんです。
秋口になると葉が落ちてしまうのと、誰かに盗られてしまうのと、ちゃんと自分のものにしないといけないので、早めに蔓だけ取って自分自身に分かる目印を残して置くもんです。
◀︎山芋の蔓これを見つけて置いて目印を残して置く。
▲この写真のは本物の自然薯じゃないような気がする、自身が撮影してないのですいません。
僕の同級生で毎年何キロも掘ってきて、それを畑に保存して欲しい人に分けています。
同級生で集まって自然薯パーテーをやるから集まらんか〜とか言って集合がかかります、ありがたい事です。
その自然薯がいま幾らするのか分かりませんが、僕の友達だったらK5000円で分けてくれます。
畑で栽培したもじゃないからゴツゴツしてクネクネしてます。
それを洗って皮は剥いてはいけないです、どんなトロロ芋でも髭がついています。
その髭を火に炙って取ってきれいにします。
それをすり鉢に直接当ててゴシゴシと擦って、あとはスリコギでゴシゴシ、つゆを最初は少なめにしてゴシゴシ何回もつゆとゴシゴシを繰り返します。
出汁はお好みで作ってください。
ご飯は麦飯が良いです。
ネギを薬味にして食べると、お腹一杯食べれます。
消化が良いので心配しないで一杯召し上がってください。
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